猛暑です

2007-08-14 mardi

荷物の梱包をほどいて、ようやく人間らしい住みかになってきた。
とはいえ、まだ本棚と食器棚が届いていないので、その分の段ボールは床に積み上げられたままである。
それにしても暑い。
クーラーの設定温度を18度(!)にしているのに、室温は30度(室外は34度)。
少し動くだけで汗がだらだら流れてくる。
こういうときは高原のロッジとか、ハワイの海岸とかで「らりほ〜」となっているのが人間としてあるべき姿ではないかと思うのだが、今年の夏休みも「遊ぶ」という計画はまるでないのである。
思えば、「海で泳いだ」というのもハワイが最後ではなかったか。あれはもう4年前だ(一昨年、南芦屋浜の「海岸」で胸まで水に浸かったが、あれは「泳ぐ」というよりは「肝試し」のような感じであった)。
どこか海岸のホテルのプールサイドでピナコラーダを飲みながら潮風になぶられて爆睡したいのだが・・・・夢のまた夢である。
昨夜は来週から広州外語外貿大学に留学するゼミ生のぴんちゃんの送別会で梅田に出る。
「梅田のビッグマン前6時半集合」。
学生さんたちは「ビッグマン前」が好きである。
関西圏以外の方はご存じないであろうが、梅田の「ビッグマン前」というのは新宿「アルタ前」のような場所である。
紀伊国屋の前に大きなスクリーンがあって、あらゆる待ち合わせがそこで行われるために黒山のひとだかりができており、待ち人を捜し出すのに15分くらいかかる。だから遅刻した場合でも「ずっと探してたんだよ!」という言い訳ができるのである。
学生たち12名とお初天神通りの居酒屋へ。
冷たいビールをごくごく飲んで、ようやく人心地がつく。
ぴんちゃんはたいへん活動的な女子なので、きっと広州でも見聞を広めてくれるであろう。
「よせがき」を集めて、送る。
ついでに8月が誕生日のゼミ生ふたりにハッピーバースデーを歌う。
「すなお」と「なつこ」なのだが、予約電話の聞き違いでチョコレートの文字が「なすこ」になっていた。
ゼミ生諸君はその間ひっきりなしにデジカメで写真を撮り続けている。
明日は8月15日。
終戦記念日に兵庫県教職員組合の宝塚支部で戦争の話をすることになっている。
このところの持ちネタの「日本属国論」で一席弁じるのである。
こんな暑いとわかっていたら、ましてや引越するとわかっていたら、夏休み中の講演なんか引き受けるはずがなかったのであるが、人生というのは予断を許さぬものである。
聴きに来られる方々もご苦労さまなことである。
明日まで『論座』の締め切り6000字というのがあるので、これからそれを書き上げねばならない。
さいわいお盆で出版社の諸君もおおかたお休みなので、メールも電話もも来ないのがありがたい。
--------