極道評論家の予言

2006-01-29 dimanche

ライブドア事件がだいぶきな臭くなってきた。
(社長1名、社員ゼロ、売り上げゼロの)休眠会社を買収したときに、その会社の株式2万株(無価値)とライブドアの新株70万株を交換した。そのライブドア株は海外の投資会社に売却され、売却益は海外の銀行口座に振り込まれ、その口座は堀江貴文前社長が管理している疑いが強いということである。
検察はこれを犯罪収益の隠匿のための「マネーロンダリング」であると見て、堀江前社長への組織犯罪処罰法適用の検討を始めた。
実はこの話はアンダーグラウンドでは以前から知られた話のようである。
ライブドアが広域暴力団Y口組のマネーロンダリングを請け負って急成長したという「風聞」を私が拝聴したのは極道評論家(「極道な評論家」でありかつ「極道についての評論家」)のM上さんからであった
M上さんによれば、それ以外にもXXXやOOO系ファンドからも裏金が流入しており、それらのブラックな資金力をバックにした新興財閥の登場に、「旧態依然」たる日本の財界人がはげしい拒否反応を示したというのがこの間のライブドア問題のスキームだそうである。
ライブドアが近鉄買収や仙台での新球団の創設などを模索したときにプロ野球機構(財界スポーツ振興部門)はきわめて政治的な排除行動をとりながら、それについていっさい説明を拒否した。
ナベツネは「あんな変なTシャツを着たやつなんかにプロ野球球団は任せられん」と放言したそうだが、まさかそのような薄弱な理由でプロ野球参入を拒否することはできないことは誰にもわかる。
ニッポン放送の買収のときも、「白馬の騎士」の登場を財界は強く要請した。
ライブドアの手荒なビジネススタイルが感覚的に不快であるとかいう程度のことで合法的なM&A活動を財界ぐるみで阻止するというようなことはあるはずのないことである。
いずれも、そこには「口にはできない理由」があったからである。
さらにM上さんの「コンフィデンシャル極道情報」によると、ライブドア排除のときに財界が支援を要請したのは他ならぬS価学会だそうである。
Y口組やXXXと五分に渡り合える組織は日本にはK産党とS価学会しかないのだけれど、まさか経団連がK産党に助力は依頼できない。
「日本のアンダーワールドの奥は深いんですね」とワイルドターキーの水割りを手に、私が嘆息をつくと、M上さんは「堀江はいずれつかまるよ」と小さくうなずきながらごくりと水割りを飲み干したのである。
一年ほど前の話。
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