極楽アセット

2005-03-05 samedi

朝からお仕事。
大学基準協会からの大学評価に関するアンケートの答えを東松事務長にお聞きしながら完成。
こういうアンケートがずいぶんたくさん来る。
そのたびに自己評価委員長である私が回答を命じられたのであるが、そのお仕事もあと3週間でおしまい。
12時から教務委員会。来期への引き継ぎで、池見教務部長からいろいろと「宿題」をいただく。
基礎ゼミのシラバスが更新されていませんよというので、あわててブラックボードを修正。
なおした分をコピーして事務室へ提出。
ばたばた走って研究室に戻るとパブリッシング・リンクというところから『先生はえらい』のための取材が来る。
ウェブ上で新書を閲読できるサービスのようである。
こんどきちんとご紹介します。
1時間ほどインタビューを受ける。
突然思いついて、木下恵介の『二十四の瞳』の大石先生と『ごくせん』の仲間由紀恵先生の違いについて論じる。
大石先生は「なんにもしない」のにちゃんと恩師として機能しているけれど、仲間先生は毎週殴り合いをしないと恩師として認知されない。
現代の教師は負荷が多すぎるんじゃないかなという話をする。
でも、この比較を思いつく人って、きっとあんまりいないね。両方は見ないものね、ふつうは。
途中で谷先生が顔を出して、一昨年の身体運動文化学会のシンポジウム記録を本にするので、30枚ほど原稿を書いてねと頼まれる。
だいぶ昔のことなので、どんなシンポジウムだったかほとんど忘れてしまった…
組合選挙があるのを忘れていたので、走って投票の教室へ。
四月から私は非組合員になるので、これからしばらく選挙権も被選挙権もなくなる。
これまで執行委員は結局3期選ばれて、そのうち2期(92年、96年)は執行委員長を勤めさせて頂いた。
「戦う組合委員長」というよりは「ナカとって」妥協と和解の委員長だったが、大過なくつとめあげられたのは、副委員長だった山原さん佐野さんら優秀な職員の支援のおかげであった。
ありがたいことに、そのときに築いた情報ネットワークがいまでもちゃんと機能していて、「ちょっと、いいかな?」で、いまでも訊きたいことはすぐに教えてもらえる。
スパイ活動では、こういう個人的な信頼関係でつながっている情報ネットワーカーたちを「アセット」と呼ぶようだが、私にとっては組合活動で形成したこの情報ネットワークこそ何物にも代え難い「インビジブル・アセット」である。
続いて入試判定と卒業判定教授会。
これにて04年度の教授会のめぼしい議論は終わる。
05年度にむけて宿題は山積しているが、まあ、気長にやるしかないね。

ぐったり疲れて帰宅。
ご飯をつくる気力もなくて、シャンティでタンドリーチキンとカレーを食べる。
美味なり。
アマゾンからラス・メイヤーのボックスとジョン・ウォーターズの『フィメール・トラブル』と『ピンク・フラミンゴ』とエド・ウッド・ボックスが届く。
「映画秘宝」的には夢のクリーンナップである。
週末からは極楽スキー、来週末は極楽麻雀。その間に極楽映画。
やあ、「春休みっぽい」気分になってきたぞ。
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