『街場の現代思想』売れ行き好調

2004-07-06 mardi

NTT 出版

『街場の現代思想』が7月1日から先行限定販売で、三宮と西宮のジュンク堂と梅田の紀伊国屋書店で売り出されている。
わりと順調に売れているようで、ジュンク堂のホームページでもトップページで『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の予約受付よりひとつ先にご紹介していただいた。
『ハリポ』より先とは、またなんと名誉なことではないか。
これはもちろんジュンク堂のご好意のしからしむるところであって、先般の大阪のジュンク堂でのカフェセミナーで「ジュンク堂はいい書店です。皆さんジュンク堂で本を買いましょう」と販促活動に一臂の力をお貸ししたことがただしく評価されたのであろう。
カフェセミナーでのこのときのおしゃべりは全文が『人文会ニュース』の93号に掲載されている。
残念ながら、これは非売品なので、みなさんは読むことができない。
釈先生や江さんやドクター佐藤の名前が本文中に言及されているし、あとのお二人は写真にも撮られているのであるから、「ぜひ読みたい」と切望されるかもしれない。
たまたま、手元に余分に二部あるので、これをワイン一本とトレードするにやぶさかではない旨、お二人にはこの場を借りてお伝えしておきたい。
期間限定発売(好きだなー、このアイディア。M島くんのヒットだな)の『街場の現代思想』はソールドアウトしたらしい。次の配本は12日の予定であるので、もし上記書店に行って本がなかった場合は、もうちょっとお待ち下さい。
初版にはご存じのとおり、183頁に「お師匠さん」という痛い誤植があるので、はやく重版に持ち込んでこの箇所を修正したい。
ぜひ、みなさまにご協力を願いたく、この場を借りて拝してお願いを申し上げる次第であります。

『ユリイカ』の「はっぴいえんど」特集の企画ことで、この一週間どきどきすることがあったけれど、どきどきのままに終わってしまった。
73年からの古手のナイアガラーであるウチダにとって「こ、これは夢ではないか・・・」という話だったんだけど。
気を取り直して、「大瀧詠一論」をばりばり書くことにする。
タイトルはもう決まっている。
「知られざる構造主義者・大瀧詠一」
大瀧詠一のポップス論はフーコーの系譜学のもっともすぐれた実践例である、というお話。
でも、それを書く前に京大の集中講義のネタを仕込まないといけない(まだ、何もやってない)。
この集中講義にはゲスト講師を呼んでもよろしいということだったので、光岡英稔先生に一日ゲスト講師をお願いする。
7月22日は光岡先生と私が対談して、そのあと聴講生全員で意拳の講習会という、なんだかすごいイベントである。
私の講義では居眠りこいていた京大生たちも、光岡先生が登場したらびっくりして目を覚ますであろう。
というわけであるから、22日は聴講の学生院生諸君は、運動ができる服装で聴講するようにね。
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