Y書房というところの編集者からメールが来て、仕事の打ち合わせをしたいという。
ところが、私はその出版社とどんな仕事の約束をしたのかまったく覚えていない。
その方のメールでは執筆予定リストの19番目にちゃんと名前があるそうだが、そのリストもいつどこに公開したものだか探しても見つからない。(ひどい話である)
いずれにせよ、先般宣言したように、ウチダはこのさき、「書きたいものから順番に、十分に時間をかけて書かせていただく」、という方針を貫くことにした。
もとがスカスカ頭から振り絞った必死の作物なのであるから、粗製濫造した日には読むに耐えぬものとなることは火を見るより明らかである。
とりあえず、2003年の残る半年は次のリストの(1)と(2)にしばらく集中する。(3と4は短いコラムだから大丈夫)
「そんなにのろのろされては困る」と言われても、こちらもこれ以上早書きするわけにはゆかない。
というわけで、今日のような失礼がないように、改めて執筆予定リストを掲載しておくことにする。「うちの分が抜けてます!」という編集者は至急ご連絡下さい。
(1)国文社、『困難な自由』
(2)海鳥社、『レヴィナスとラカン』
(3)岩波書店、『応用倫理学講座』セックスワーク論
(4)白水社、『レヴィナス』
(5)未定、『街場の現代思想』
(6)講談社メチエ、『道徳論』
(7)文春新書、『レヴィナス入門』
(8)文春新書、『ユダヤ文化論入門』
(9)文藝春秋、『おじさんの系譜学』
(10)新潮新書、『・・・』(題名、忘れた・・・)
(11)晶文社、『邪悪なものの鎮め方』
(12)本願寺出版社、『寝ながら学べる浄土真宗』
(13)ちくま新書、『葬制論』
(14)角川書店、『性愛論』
(15)柏書房、『おじさんの光』
(16)青春出版、『哲学のレッスン』
(17)講談社、『高校生のためのブックガイド』
(18)医学書院、『ケア本』
(20)世界思想社、『レヴィナスを学ぶ人のために』
(2003-06-18 02:00)