東京から行方くんが遊びに来る。(行方と書いて「なめかた」と読むのだ)
行方くんは大学の同級生。久保山、伊藤、浜田、竹信くんらとつるんでさんざん悪さをした「蛍雪友の会」のお仲間であるが、いまはカタギの銀行員。
93年のゼミ旅行のときに北京駐在だったので、そのときにはずいぶんお世話になった。(学生たちの「故宮に行って、天檀みて、万里の長城に行って、パンダ見て、京劇見て、市場に行って、美味しいものたべたい」というような過激な要求を苦もなくさばいてくれた。
今回は某銀行の検査のための来神である。
そごうで待ち合わせをして、せっかくそごうまで来たので、増田聡さんへ結婚祝いの「リーデル」のワイングラスペアセット(てんとう虫の模様入り)を送る。
結婚されたのは5月中旬なのに、忙しくて「デパート」というところに来る時間がなかったのである。ようやく贈り物ができて、ほっとする。
「てんとう虫の模様入りワイングラス」というのもずいぶんなチョイスだとお思いになられるであろうが、なかなかかわいいの、これが。
「どう、キミ、もういっぱい」
「ふふふ、女房酔わせてどうするつもり・・・」
というような展開をぜひ増田ご夫妻には愉んでいただきたいものである。
行方くんとまずは寿司の「源平」へ。
ここは『ミーツ』の江さんのご案内で来た店である。美味くて、早くて、安い。
二人で牛飲馬食してひとり6500円。
つづいて、いつもどおり、ハンター坂をのぼって『ジャック・メイヨール』へ。
カウンターにすわって橘さんを相手に、ふたりでおしゃべりしているうちにだんだん店が混んでくる。
「街レヴィ派」のみなさんがどんどん来られるので、著書にサインなどする。
さらに座がにぎやかになってきて、行方くんの「オチまでが長い英語駄洒落」や、「銀行は賤業である」という「潜水艦乗り」のコバヤシさんと行方くんのバトルトークを「株屋さん」の美女二人と笑って聞いているうちに、北野の夜はしんしんとふけてゆくのでありました。
(2002-06-27 01:00)