国文社の中根さんから「キック」が入る。
『困難な自由』の翻訳は80頁からさき一歩も進まず、こちらからオファーしたコリン・デイビスの『レヴィナス入門』の翻訳もオプション期間が切れるのに、一頁も訳していない。
「もう出来てます?」
「いえ、一頁も・・・」
「え?・・・(怒)」
「・・・・(哀)」
必死になっていいわけをして(だってほんとに忙しいんだよ)なんとか3月末締め切りということで言い逃れる。140頁ばかりの本だから休みがあれば1月でなんとかなるけれど、この調子だと2000年の2月3月ころはのんびり家で翻訳なんかしている情勢ではない。どうなるんだろう。ああ、たいへん。
昨日今日と「入試動向セミナー」と称して予備校関係者を招いて私学の壊滅的冬の時代をどう乗り越えるかについてレクチャーを拝聴する。昨日は進研アド、今日は大阪予備校。昨日のレクチャーはシンクタンクのプレゼンみたいな感じで、今日のはテキ屋のたたき売りの口上みたいだった。提示の仕方は違うが、「やばい」というのはひしひしと実感。
レクチャーのあと、松澤学長が「ダウンサイジング」についてご発言。経営が許す限り定員を削減し、経営規模を縮めて行くことが大学の教育水準を維持するいちばん当たり前の方法であるというのが予備校側のコメントだった。誰に訊いてもそう答えるだろう。
おそらく学長は「ダウンサイジング」に向けての学内的な合意形成のアトモスフィアーを醸成しようとしていると私は見た。学長がんばってください。
みなさん神戸女学院大学は変わります。「変化をおそれぬ」神戸女学院大学の捨て身のチャージを応援してね。
(1999-12-07 00:00)