駄洒落はレジャーだ

2008-07-05 samedi

カナダだな、蚊。
蚊が「どこか外国に行きたいなあ」と言ったので、「どこがいい」と訊いたら「やっぱ、カナダかな」と答えたので、ちょっと念を押したのである。
ついでに
メキシコの力士、仕切りの腰決め
というのも思いついた。
メキシコ出身の大相撲の力士が、仕切りでぐいっと腰を決めたありさまを写生したものである。

つい、都々逸
話しているうちに、つい七・七・七・五の音律になってしまう。そういう人いますね

イタリアでありたい
そうですか。イタリア人って楽しそうですものね。

韓国に肉来んか
BSE 問題でたいへんですからね。なかなかアメリカンビーフは来ないです。

こういうことをどういうわけか目覚めの直前のまだ半分寝ているときに思いつく。
『村上かるた』のまえがきで村上春樹はこう書いている。
「きっと僕の脳の中にはその手の『まったく世の中のためにはならないけれど、ときどき向こうから勝手に吹き出してくる、あまり知的とは言いがたい種類のへんてこな何か』が眠っているささやかな精神領域があるのかもしれません。そしてそういうものをときに応じてきびきびと放出しておかないと、脳内のバランスが乱れて、精神のオゾン層みたいなものが破壊されて、気の毒なシロクマがどんどん溺れ死んで、結果的に小説も書けなくなってしまうのかも知れません。」(『村上かるた うさぎおいしーフランス人』、文藝春秋、2007年、2頁)

たぶん誰にもそういう精神領域がある。
とにく「だじゃれ」の類というのは脳内の「お掃除」みたいな感じでけっこう定期的にやっとかないとまずいんじゃないかと思うことがある。
以前、「フランス語動物だじゃれ」というのを思いついたことがあった。
「犬が思案」
「猫が斜に構え」
「牛さんは場所ふさぎ」
「こうもりと勝負する?」
「猿の傘寿」
「おんどりのコックさん」

などなど。
笑ってくれる人がたいへん少ない(というかほとんどいない)のが難点である。
一度フランス語初級の「宿題」に出したことがあるが、誰も作ってきてくれなかった。
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