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2007年07月23日

下川宜長先生の卒塔婆小町

私のお師匠さま、下川宜長先生が上田観正会別会で「卒塔婆小町」を演能されますので、ご案内いたします。

とき:9月17日(祝日・月曜)午後1時ごろ
ところ:湊川神社神能殿
午前11時開演で能「羽衣」(藤谷音彌、福王和幸)「望月」(上田大介、上田公威)、狂言「竹生嶋詣」(茂山千五郎、茂山茂)ほか仕舞四番があります。
チケット代:10、500円(ウチダあてにお申し込みくだされば、下川先生の方から直接チケットをお送りします)。

下川先生の方からいただいたプレスリリースがありますので、以下にご紹介しておきます。
下川宜長略歴
昭和17年4月15日神戸生まれ。
六甲学院中・高等部卒業後、父勝一(能楽師)の跡を継ぐため上田照也師のもとに書生として入る。
子方として舞台をつとめる傍ら、中学生の頃より笛、小鼓、大鼓、太鼓など囃子の稽古を始める。
昭和42年25歳で独立。観世流能楽師シテ方となる。
昭和60年43歳、重要無形文化財(総合指定)認定。
●独立後の主な芸歴(披キ)
昭和43年「石橋」44年「乱」50年「道成寺」51年「養老 水波之伝」52年「清経
 恋之音取」62年「正尊」平成4年「翁」平成8年「砧」平成16年「望月」平成19年「卒塔婆小町」

●先生からのご挨拶
きびしいお暑さでございますが、風鈴の音に涼風を感じる今日この頃でございます。皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。平素、私共には格別のご高配を賜り、心より御礼を申し上げます。
さて、この度9月17日(祝、月)神戸湊川神社内神能殿におきまして、上田観正会別会にて「卒塔婆小町」を演能させていただくことになりました。みなさまにはいつも能楽堂へお運びいただき激励を頂戴し、心より感謝を申し上げます。その励ましを糧として日々努力精進しております。
今年65歳を迎えましたが、幼少より子方として舞台に立ち、6歳の6月に初舞台を勤めまして以来芸歴60周年を迎えます。この大きな節目に、観世清和御宗家よりお許しを賜り、皆さまへ御披露できますことは何よりの慶びでございます。
昨年より準備に取りかかりまして、面や装束も希望通りの品が名人の手によって出来上がって参りました。当日舞台でこの面や装束がどのような99歳の小野小町となりますか・・・
「秘すれば花 秘せざれば花なるべからず」の世阿弥の言葉のように「すべてを表しきってしまっては花ではありませんよ・・・」を心して舞台を勤めて参りたいと存じます。
若いときの美しさが忘れられず、今では老残の身となっていても驕慢の心を忘れぬ小町。しかもそれが狂乱するので特に難曲とされています。
初秋のひととき、平安時代へタイムスリップし幽玄の世界をお楽しみ頂ければ、うれしくありがたく存じます。
ご多忙とは思いますが、是非お出かけ下さいますよう謹んでご案内を申し上げます。
平成19年7月
観世流能楽師シテ方
重要無形文化財(総合指定)保持者
下川宜長

投稿者 uchida : 2007年07月23日 13:40

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